スタンフォード大学の社会人オンラインコースを始めてみることにした。Stanford Center for Professional Development (SCPD)というプログラムで、一応受験資格のようなものはあるものの、それなりの会社で専門職をやっていれば基本的には誰でも受けられる授業であるようだ。正直コンピュータサイエンスなどは自分で本を読めばだいたい何でも勉強できるのだけど、ちょっとこういうやり方も試してみようかと思って始めてみた。
とりあえず自分の専門に関係があるものとして、プログラムの解析と最適化(Program Analysis and Optimization)のコースCS243を受けてみることにした。コンパイラにおけるデータフロー解析とかそういう話。
授業料は意外と高い。協賛がなければ$5500、社割で$4500。僕の会社の場合は授業料のサポートがあるので実質負担はそれより少なくなるけど、それでもわりといい金額だと思う。趣味としては結構お金がかかる。
初回の授業でわかったのは、先生がドラゴンブック(コンパイラの標準的教科書)の著者の一人だということ(Monica Lam先生)。自分が書いた本を教科書として学生に買わせるというのはよくある話だけど、まあドラゴンブックなら仕方がない。というか定番なのですでに買って持ってたし。ちなみにLam先生はドラゴンブックの正式なタイトルは覚えていないらしい。
Donald Knuthも同じデパートメントだと言っていたけど、オンラインで臨場感はないから正直特に有り難みは感じない。
16単位を習得するとGraduate Certificateというものがもらえるらしい。自分が面接をするときのことを考えてみると、僕のようにある程度職歴があるエンジニアでレジュメにcertificateが並んでいても僕はどうとも思わないから、そういうものにどれくらい価値があるのかよくわからないけど。
やる以上はAを取りたいと思う。過去問や課題等を見る限り、きちんと時間を取って取り組めばAは取れるはず。1単位あたり週3時間かかるのが目安で、CS243は4単位だから、週12時間くらいをみればよいらしい。
やる気があってマスターに進む場合、18単位を上限として移行できるらしい(マスターには48単位必要)。実際社内でもスタンフォードのマスターをそれで取っている人はいるみたいだけど、そこまでやりたいかというと違うような気もする。とりあえずはCS243をきちんと終わらせたい。